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2025年のKBOリーグは1,231万2,519人という歴代最多の観客動員を記録しました。
2024年に初めて1,000万人を突破してからわずか1年で再び記録を塗り替えたのです。今年も開幕直後から興行が好調で、1,300万時代を見据えているという話も出ています。15年以上この業界に携わってきて、これほど短期間で観客が爆発的に増えるのを見たのは初めてで、この現象を反芻すると結局二つのキーワードに要約されます。
それはまさに公正と共有です。
公正 — 自動投球判定システム(ABS)
まず公正です。KBOリーグは2024シーズンから、世界のプロ野球リーグの中で初めて自動投球判定システム、いわゆるABSを全面導入しました。トラッキングシステムが投手の投げた球の軌跡を追跡してボールとストライクを判定すると、その結果がワイヤレスイヤホンを通じて球審に伝えられ、球審がそのままコールする方式です。

#資料出所 : TVING ホームページ
導入当初は球場ごとにストライクゾーンの体感が違うという不満が根強く出て、今でもこのゾーンを調整し続けている状況です。
実際に選手個人の身長に応じて上端と下端の基準値をシステムに入力して自動的にゾーンを設定しますが、この基準をめぐって現場では依然議論があります。

#資料出所 : KBO
それでも全体的な評価は確かに肯定的です。
以前のような判定に対する不信や審判との癒着といった不祥事の論争が消え、両チームに完全に同一の基準が適用される点でリーグ全体が「公正なリーグ」というイメージをファンに植え付けました。判定のもめごとで試合の流れが途切れたり監督が飛び出す場面が減っただけでも、観客にとってはより没入して試合を観られる環境が整ったことになります。
メジャーリーグもABSを導入
この流れは今や国境を越えつつあります。
メジャーリーグも2026年3月26日の開幕戦からABSを導入しますが、KBOのようにすべての判定を機械に任せる方式ではなく、チームごとに試合中2回、延長戦ではイニングごとに1回ずつ判定に異議を申し立てられるチャレンジ方式です。審判の権限は維持しつつ明白な誤審だけを正す折衷案を採った形ですが、方式は異なっても最終的に技術で判定の公正性を補完するという方向性はKBOと同じです。

#資料出所 : MLB ホームページ
ピッチクロック — 試合時間の短縮
ここにピッチクロックの導入も欠かせません。
KBOは2024年に警告中心の試験運用を経て2025年から正式導入しましたが、導入後は平均試合時間が前年より13分短くなり、3時間30分を超える試合も半分以下になりました。
試合時間が長くなるほど観客の集中力が落ちるというのは現場で常に感じていた問題でしたが、この問題をかなりの部分で解決したのです。判定システムであれ試合進行の速さであれ、技術の進歩がスポーツという競技そのもののルールと観戦体験を変える段階に達したことを実感させられます。
共有 — 放映権政策の転換
二つ目のキーワードは共有です。ニューメディアの放映権は初期にエイクラを経てその後通信3社とポータルのコンソーシアムが5年間で1,100億ウォン規模で取得しましたが、この時期はファンが野球の場面をキャプチャしたりGIFにしてYouTubeやSNSに上げることさえ厳しく取り締まられていました。
球団や個人が直接撮った球場映像や中継画面を使うと警告や著作権措置が入るのが当たり前の時代でした。

2024年にTVINGが3年間で1,350億ウォン規模でニューメディアの放映権を獲得してからこの方針は完全に変わりました。
ライブ中継映像自体は依然保護されていますが、ハイライトやクリップコンテンツは大半を公開する方向に方針を転換し、YouTubeショーツやSNSでの再利用も許可しました。ただし無制限ではなく、クリップの長さが40秒を超えないといった時間制限はあります。
それでも以前のように全く使えなかった時代と比べればまったく別世界です。球団や個人が試合会場で撮った映像や中継画面の一部を時間制限内で自由にYouTubeやInstagramに上げられるようになり、特に若い世代の観客に強くアピールしています。この世代は球場に行かなくてもSNSを通じて野球を消費することに慣れており、その流通経路自体が広がったのです。
有料化論争と定着
もちろんこの過程で軋轢もありました。2024年5月からオンライン生中継が全面有料化され、月5,500ウォンの料金プランに加入しなければプロ野球を見られなくなり、当初は視聴者の大半が否定的な反応を示しました。中継画面でスポンサーのロゴが隠されたり野球用語を誤表記するなどサービス品質の論争もありましたが、今は落ち着いたように見えます。
今年で契約が満了するCJ ENM、TVINGは来年から5年間、以前の契約金額の2倍を超える金額で再契約すると伝えられています。実際にOTTが多額を投じて16話のドラマを制作しても、その話題性がせいぜい1〜2か月程度であることを考えると、6〜7か月ほぼ毎日行われるプロ野球中継の放映権への投資はそう損のない商売に見えます。
ただしこれは韓国だけの特殊な状況ではありません。既に海外のビッグマーケットリーグはかなり前から放映の有料化を進めており、国内もこの流れを避けるのは難しい時代的方向性だと見るべきです。初期の混乱はありましたが、結果的にハイライトやクリップを自由に共有できるようになった開放性が、有料化に対する反発よりもリーグ全体の話題性や新規ファン流入に大きく貢献したと判断しています。
開放性が生んだバイラルコンテンツ
この開放性のおかげで、以前は注目されなかった球場のエンターテインメント的要素がSNSを通じて爆発的なバイラルを起こしています。若く魅力的な選手個々のストーリー、kt wizのウォーターフェスティバルのような球団独自のイベント、そしてKIAタイガースのチアリーダーによるいわゆる「ピッキピッキダンス」が代表例です。
2024年6月、化粧を直していたチアリーダーが突然始まったアウトソングに戸惑って思わず踊ってしまう短い映像がYouTubeのアルゴリズムに乗り、国内はもちろん海外でもチャレンジとして拡散しました。アメリカのNFLダラス・カウボーイズのチアリーダーが真似して踊る映像が再生回数100万回に迫るほどでした。以前なら見過ごしていたであろう球場の些細な瞬間が、今では国境を越えるコンテンツになる時代です。
まとめ
整理すると、今のKBOの1,200万観客時代は偶然に生まれたものではありません。
ABSやピッチクロックのように技術で判定と試合進行の公正性を確保した軸、そして放映権政策の転換でコンテンツをファンと積極的に共有した軸、この二つが噛み合って生まれた結果です。
そしてこの流れの根底には結局AIをはじめとする技術の進歩があります。判定システムも、コンテンツ流通の方法も、ファンが球場の外で野球を消費する方法もすべて技術が変えつつあり、この変化に最も敏感に反応しているのが若い世代だということを現場で毎回確認しています。

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