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日本一達成後、福岡市内で行われた優勝パレードでオープンカーに乗るソフトバンクホークスの選手団とファン

みずほPayPayドーム福岡 — 4万122人が52試合で200万人動員

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サイト運営者が直接執筆するプロスポーツマーケティングインサイト2026-08-25 · 閲覧 150
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昨年11月、SSGランダースが戦力外通告を受けた武田翔太投手を獲得したというニュースを目にして、この選手がどの球団にいたのか気になりました。

武田は2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団し、NPB通算66勝を挙げた投手ですが、2024年に肘の手術を受け今季復帰したものの二軍成績(1勝2敗、防御率4.43)にとどまり、シーズン後に戦力外通告を受け、KBOが今年新設した「アジアクォータ」制度を通じてSSGのユニフォームを着ることになりました。

国内リーグに移った選手一人のおかげで、彼が去った場所、つまり福岡のドーム球場がどんなところなのか、韓国のマーケターの立場からベンチマークしてみるきっかけができたわけです。

実際に訪れたことはありませんが、公式資料と観戦レビューを重ねて読んでみると、国内のドーム球場と比較できる点がかなりありました。

観客動員とチケット — 定員4万人台のドームが200万人を動員する速さ

球団が2026年1月に公式発表したみずほPayPayドーム福岡の2026年度野球興行時定員は40,122人です(2025年度は40,142人)。

2025シーズンはホーム71試合で合計2,717,929人が来場し、1試合平均38,281人を記録しましたが、これは定員に対しておよそ95%を満たした数字です。

2026シーズンはさらに速いペースです。球団発表によると、8月11日時点で52試合にして公式戦観客動員200万人を突破しており、これはパ・リーグの今季最短、かつ球団史上最短記録だといいます。

みずほPayPayドームのスタンドで応援バルーンを振るファンたち

出典: Wikimedia Commons(Ningyou撮影)・パブリックドメイン

韓国のある野球旅行ブロガーは、この球場で4日連続で観戦し4日とも勝利を分かち合ったというレビューを残していましたが、定員4万人台のドームをシーズンを通してこれだけ満たしているということは、座席自体の魅力だけでなく、平日でも足を運び続ける固定ファン層が厚いことを示していると読み取れます。

球場のシンボル — 開閉式屋根とBOSS E・ZO FUKUOKA

この球場は1993年4月にグランドオープンし、ドーム球場としては1988年開場の東京ドームに次いで日本で2番目でしたが、屋根を開閉できる構造としては日本初でした。

屋根は直径約212mのチタンパネル3枚に分かれており、うち2枚が左右に回転しながら約20分で開閉します。

開閉不可能な固定式屋根の国内・高尺スカイドームと比べると、この開閉機能自体がこの球場ならではの差別化ポイントだといえます。

みずほPayPayドーム内部、開閉式屋根の構造と広告看板が見える眺め

出典: Wikimedia Commons(R34SkylineGT-R V-Spec II Nür撮影)、CC BY-SA 3.0

球場に隣接するBOSS E・ZO FUKUOKAは、2020年に開業した地上7階建ての複合エンターテインメント施設です。

4階には王貞治監督の名を冠した野球博物館の中に15種類の体験型アトラクションがあり、アート集団チームラボが手がけた室内庭園型展示「チームラボフォレスト」、地上40mの高さから建物の壁面に沿って100m滑り降りるチューブ型スライドまで備えています。

試合がない日でも人を呼び込める空間を球場のすぐ横に配置した構造で、この部分は韓国国内の球場周辺施設を企画する際にも参考になると感じました。

試合中のみずほPayPayドームのグラウンドとチアリーダーたち

出典: Wikimedia Commons(Nesnad撮影、2024年)、CC BY 4.0

広告インベントリとネーミングライツ

球場名は2024年4月25日から「みずほPayPayドーム福岡」に変わりました

みずほフィナンシャルグループとPayPayという異なる2社が共同で命名権を取得した形で、球団発表によると、これは日本プロ野球の一軍本拠地球場としては初の共同ネーミングライツ契約だといいます。

契約金額は両社とも公表していません。

ネーミングライツ自体は賃貸契約ですが、この球場は2012年3月にソフトバンクが約870億円で建物自体を買収しました

それ以前は球団と球場所有者が分かれており、球団が年間約50億円の使用料を支払う構造でしたが、この買収によって球団と施設運営が一体化しました。

広告インベントリやネーミングライツ収益を球団自らコントロールできるようになった背景には、この所有構造の整理があったわけです。

新名称「みずほPayPayドーム福岡」が掲げられた球場外観

出典: Wikimedia Commons(Nesnad撮影、2024年)、CC BY 4.0

放映権と地域経済効果

放映はDAZNが担っています。

広島主催試合を除くセ・パ両リーグの全試合が配信対象で、2026シーズンはソフトバンクのホーム、つまりこのドームで行われる試合を含め、レギュラーシーズン143試合すべてがこのプラットフォームで中継される予定です。

ホークスは2025年10月30日、日本シリーズ第5戦で阪神タイガースを下し5年ぶりに頂点に立ちました(球団史上通算12回目、ソフトバンク体制では8回目)。

福岡県がクライマックスシリーズ進出直後に発表した事前試算によると、日本一達成時の県内経済波及効果は466億円と見込まれていました。

内訳では優勝記念セールの売上増加分が約299.4億円で最も大きく、ドーム観客消費が約120.7億円、優勝パレード観客消費が約45.8億円規模です。

ただしこの数字は実際の優勝が確定する前に発表された事前試算であり、シーズン終了後に集計された確定実績ではない点は留意しておく必要があります。

2025年日本シリーズ優勝を祝う福岡ソフトバンクホークスの優勝パレード

出典: 福岡ソフトバンクホークス公式サイト(2025年11月24日優勝祝賀パレード記事)・球団公式資料

KBO・Kリーグと比べてみると

韓国でこの球場と最もよく比較されるのは高尺スカイドームです。

高尺ドームの座席規模は約1万7千席前後で、みずほPayPayドームの今シーズン定員(40,122人)の半分にも届きません。

両者は座席数と興行時定員という異なる基準ではありますが、その差自体ははっきりしています。

屋根も高尺ドームは開閉できない固定式で、両球場とも「ドーム球場」とひとくくりにされてはいるものの、規模と運営方式はかなり異なるわけです。

武田翔太のようにNPBでプレーしていた選手がアジアクォータ制度を通じてKBOに移る事例は、今回が新制度のほぼ初の活用例に近く、今後同様の動きが増えるかどうかは今シーズンの実際の成果を見極める必要がありそうです。

球団と球場の所有構造という面でも参考になる点があります。

ソフトバンクが2012年に球場の建物自体を買収し、賃料負担なしに広告・ネーミングライツ収益を直接コントロールできるようになった事例は、韓国国内で球団がどれだけ球場の運営権を確保しているかを見直す際の比較基準になり得ます。

ただ、韓国のプロ球団の大半は自治体所有の球場を受託運営する構造のため、所有権自体を移す方式とは前提条件が異なる点も併せて考慮する必要があります。

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