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先日アップした日本のNPB訪問記で、北海道のESCON FIELDについて少し触れました。ですが改めて考えると、この球場を一つで終わらせるにはあまりにも惜しく、当時書き切れなかった話をもう少し詳しくお伝えしようと思います

ESCON FIELD — 可動式屋根と天然芝を備えた世界初の球場
ESCON FIELDは2023年にオープンした日本ハムファイターズの新ホーム球場で、可動式屋根と天然芝を同時に備えた世界初の野球場です。外野側の全面ガラスはギネスブックに世界で最も広い競技場のガラスファサードとして登録されているほどで、実際に立って見るとその圧倒感は写真よりずっと大きいです。しかし私が本当に驚いたのは、球場の建物そのものよりも、この球場を取り囲む“Fヴィレッジ”という空間でした。
Fヴィレッジ — 野球なしでも一日過ごせる町
球場の外に出ると、池や散策路、温泉とサウナ、ペットの遊び場、グランピング形式の宿泊施設、そして久保田の農業体験館までが一つの小さな町のようにつながっていました。以前の記事では“球場もある大きな公園”と短くまとめましたが、実際には野球を見に来なくても一日中楽しめる場所でした。
この空間の力を数字で見るとさらに驚きます。日本ハムの関係者によれば、ホームゲームで集まる観客は年間約220万人程度ですが、Fヴィレッジ全体の来訪者はその倍近い430万人を超えると言います。北広島市という人口およそ6万人の小都市にこれだけの人が集まるという事実は、マーケターとしては信じがたい数字でした。

平日でも賑わうグッズショップ
ショップの様子も印象的でした。私が訪れた日は平日だったにもかかわらず、チーム公式グッズの店は足の踏み場もないほど盛況でした。選手ごとにエリアが分かれており、トレーディングカードや限定商品を買おうとする列が店の奥まで長く続いていて、平日でもこれだけの消費が起きていることに驚きました。

ラウンジのようなプレミアム席
座席も注目すべき点でした。レザーシートでリクライニングやカップホルダーまで備えたプレミアム席がエリアごとに多様に用意されており、実際に座ってみると球場というよりラウンジに近い印象を受けました。同じ業界にいる者としてこうした施設を見るたびに感じるのは、今回も例外なく羨望の念でした。
まとめ — 試合がない日も人が訪れる空間
もちろんこれをそのまま国内に持ってくることはできません。Fヴィレッジは球団の親会社が球場を超えた都市開発事業として取り組んだ結果であり、投資規模や敷地自体が国内球団の条件とは出発点が異なります。ただ、球場を試合のある日にだけ稼働する施設にせず、平日でも人が訪れるコンテンツ空間として設計したという発想だけは、国内の球団も引き続き参考にすべきだと感じました。
次に北海道へ行く機会があれば、今回は野球も楽しみつつ、Fヴィレッジで一日まるごと過ごしてこようと思います。

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